あらすじ
W大学のフレイザー・コナー教授が、世界初の『常温超伝導物質』を発表。一人娘とその恋人の学生、科学ジャーナリスト、同業の研究者が別宅に呼ばれ、私的なパーティーが催される。 そんな中、密室状態の遊戯室でフレイザー・コナー教授の遺体が発見される。 別宅に残されたのは、メイドを含めた五名。 犯人は誰か。工作員か、それとも別の誰かか。 警察への通報手段はなく、外は猛吹雪となっていて麓へ下りることもままならない。 『犯人による全員口封じ』がいつ始まるかもしれない。皆はそれぞれに思惑を抱えながら、事態の悪化を阻止すべく、真相究明――あるいは真相を闇に葬る行動――を開始する。 一方、警察官の漣は上司のマリアとともにW州を訪れていた。10日ほど前に知人から手紙で連絡を受け、別件の捜査に併せて事情を訊くことになっていた。 しかし、指定の場所で知人との対面が果たされることはなかった。コナー家の別宅で起きた六人中五人もの命が奪われた惨事を、二人は捜査資料を基に考察する。
キャラクター
オーレリア
フレイザーの一人娘でブルーノの恋人。W大学の学生。文学部。 柔らかで上品な物腰の少女。
ブルーノ
オーレリアの恋人。W大学の学生。工学部。 陽気でお調子者の青年。
千冬
SCI新聞社所属の科学ジャーナリスト。 知的なキャリアウーマン。
ダニエル
M大学教授。超伝導の研究者。 傲岸不遜で自己中心的。
エフェリーン
コナー家のメイド。 仕事中は感情の起伏に乏しく、雇い主や来客の指示に淡々と従う。
制作者のコメント
【市川先生より】 小説の原稿に七転八倒しながら「マーダーミステリーか……最近よく聞くけど流行っているのかな」と現実逃避していた自分が、よもやマーダーミステリーにがっつり携わることになろうとは夢にも思いませんでした。 ストーリーが固定されている小説と、プレイヤーの皆様によって展開が無限に変わるゲームとの違いにやはり七転八倒しながら、多くの方々の力を借りて生まれた本作を、どうぞ最後まで楽しんでいただければ幸いです。 【クレジット】 原作・シナリオ:市川憂人 ゲームデザイン:小田ヨシキ(シグレ) /週末俱楽部 企画・制作:ウズプロダクション メインビジュアル:影山徹 キャラクタービジュアル:鈴木康士 KV・エンドカードデザイン:ita ボイス:雨澤祐貴