簡介
休日のシェアハウス。お決まりのように朝食を4人揃って食べようとテーブルに集まると、なんてことない1枚の封筒が、ユカ、リク、サエリ、ハルトの4人それぞれの心臓を鷲掴みにしていた。 手紙に書かれている差出人「シズク」の文字に、全員の視線が集まる。 「どういうことこれ」 ユカが半ば怒ったように手紙を指差す。 「シズクは、だって、10年前に自殺して……」 リクの声が震える。 「読んでみる?」 淡々としながらハルトがその手紙を手に取り、中身を取り出し、皆の前に広げた。 『ユカ、リク、サエリ、ハルト。 私は自殺じゃない。 4人の中に、私を殺した人がいるの。 お願い。どうか忘れないで。罪を償って』
角色
ユカ
26歳の女性。女性誌の企業に勤めている新人編集者。感受性豊かで、すぐ怒り、すぐ傷つく。悩み多き乙女。シズクのことをまるで姉妹のように慕っていた。
リク
26歳の男性。化粧品会社の営業マン。正義感が強く真っ直ぐな性格。倫理観を大切にするため頭が固い一面も。当時シズクと付き合っていた。
サエリ
26歳の女性。商社の事務。落ち着いているが抜けている一面も。皆のまとめ役になることが多いが、それ故周りに相談ができずに1人で抱えることが多い。当時シズクの第一発見者。
ハルト
26歳の男性。システムエンジニア。頭の回転が早く、常に淡々としているが冷たいわけではない。ちゃんと大切にしたい人を大切にできる。物事を俯瞰して見ることが得意。シズクとは真面目な話をすることが多かった。
作者的話
『朝露(あさつゆ)からの手紙』 幼なじみの葛藤を味わっていただけたら幸いです。 幼なじみの設定だからこそ、一緒にこのシナリオを体験したら仲良くなれると思います! 難易度はそこまで高くないので、初心者の方にプレイして欲しいです。 ぜひキャラクターの気持ちになってお楽しみください。