あらすじ
1960年代。 安保闘争を筆頭に、違憲の改正や汚職外交の払拭という大義名分の下に行われた、「学生運動」が衆目を集めていた時代。 冬も半ばを過ぎた頃、あなた達4人は所属していた新左翼団体に命じられ、製薬会社社長の息子であり当時小学3年生だった「少年A」を拉致し、身代金を強奪する活動資金獲得計画に参加しました。 管理者不在になっていた河川敷の小屋を利用して少年を監禁し、身代金回収後に解放するというもっとも単純な計画でした。 しかし、この計画は失敗に終わります。 計画序盤の夜、少年の姿が忽然と消えてしまったのです。 あなた達は逃走後、幹部命令により長期の国外逃亡生活に入りました。 公訴時効が成立した16年後、顔も知られておらず世間も事件に興味を失ったと判断し、あなた達は日本へ帰国します。 しかしおかしなことに、事件から16年が経過した今でも少年Aが姿を現したというニュースが発表されていないのです。 少年は、どこへ消えてしまったのか。 あなた達はそれを探るために、あの頃行きつけだった喫茶店で16年ぶりに集いました。
キャラクター
西田敏一
にしだとしかず
16年前の少年A誘拐事件において、監視役及び身代金回収役を担当した。おとなしい性格で、あまり表立って活動することは少なかった。
北原博人
きたはらひろと
16年前の少年A誘拐事件において、少年誘拐のリーダー及び実行犯を担当した。大柄な体格でしっかりとした性格。計画性の高さと判断の瞬発力に長ける。
南野浩二
みなみのこうじ
16年前の少年A誘拐事件において、少年の拘束及び監視を担当した。大学へはほとんど通っていなかった、いわゆる「遊び人」。
東條舞
とうじょうまい
16年前の少年A誘拐事件において、身代金要求及び回収を担当した。長髪美人として大学内では有名だった、メンバーの紅一点。
制作者のコメント
ちょうど三島由紀夫作品を読んでいたときに思いついたものです。「あの頃本当にあったかもしれない」をテーマにしてみました。現代ではあまり取り沙汰されない時代が舞台ですが、そんなことは気にせず登場人物になりきってプレイしてみてください。