あらすじ
あなたの目の前には、先ほどから暗闇が広がっている。 手足は何か器具のようなもので拘束されているようだ。 暗がりの中ではあるが、その息遣いから、 他にもこの空間に誰かがいることがわかる。 どうやら、何かミスをして捕まったのだろう。 警察に捕まったのか、恨みを買って私刑にかけられようとしているのか、 どちらにしても、絶体絶命の状態だ。 「お前たちには、ある「ゲーム」をしてもらう」 スピーカーから、アナウンスが流れる。 全く聞いたことのない声だったが、 声の主がこの場を支配していることはわかる。 「ゲーム」とはロクでもないものに違いない。 だが、退屈しのぎには、ちょうどいいだろう。 「殺し」の技術に関しては、自分が一番優れているのだから。 しかし、油断は大敵だ。いつもそれを実感させられている。 それぞれの思惑をもとに、孤高の殺し屋たちによる「ゲーム」が始まる。
キャラクター
宝ヶ池奈津
たからがいけなつ
26歳。職業:劇団女優 美しく若い女性の殺し屋。普段は小さな劇団の女優をしている。殺し屋の中では有名な、特殊な才能を持って生まれるとされる「宝ヶ池家」の血筋である。非常にわがままな性格であり、周囲のあらゆる面倒事を嫌う。
竹下波瑠
たけしたはる
52歳。職業:マジシャン 背が低く、見た目は優しげな初老の男性の殺し屋。いつも右手で杖をついて歩いている。10年ほどのブランクの後、2年ほど前に現場に復帰した。つけられた名前は、「奇跡の右腕」。
貴船歩由
きぶねふゆ
28歳。職業:アパレル店員 高身長で、細身の紳士風の男性の殺し屋。普段は、世界的な高級アパレルショップの店員をしている。日本では珍しい隔絶された村の出身である。身だしなみが整っており、清潔感もある。
制作者のコメント
『マーダーミステリーゲーム』は、『エイダ』の製作者であるいとはきの最初の作品です。 この作品は、マーダーミステリーというジャンルの作者として、その要素を煮詰めた物を作りたいと考え、挑戦したものです。 3人用シナリオという性質の中で、体験満足度がプレイヤーによってばらつきのないよう、全体のバランス調整に苦心しました。情報量の整理をしつつ、論理的に犯人を見つけ出したいという方にオススメのシナリオとなっています。 ハンドアウトがやや長いことから、集中できる精神状態と環境で楽しむことをお勧めします。