Introduction
科学ではなく魔法が発達した世界の、とある時代、黒い帝国。 約30年前、黒い帝国は赤・青共和国同盟と大戦争を行い敗北、黒の国土は荒廃した。 国土は削減され、莫大な賠償金を課され、国民は嘲笑された。 屈辱に沈む黒の国民は、「総帥」と名乗る人物を熱狂的に支持するようになった。 彼は「煽動術(呪術の一種)」の天才であり、国民の復讐心を巧みに煽り、ついに国の指導者になった。 彼らは先進的な魔法学で強力な軍隊を組織し、赤・青に対し復讐戦争を仕掛けた。 黒は連戦連勝し国土を回復したが、次第に物量に勝る赤・青に押されるようになった。 黒はついに首都近郊に追い詰められ、敗北は時間の問題となった。 官邸すら飛空魔術隊の空襲を受けるため、総帥自身が地下壕に逃げ込む有様だった。 絶望する総帥に、一人の博士が言った。 「私の魔法学の研究が完成すれば、間違いなく逆転できます。あと数日で完成します!」 総帥は歓喜し、完成を今か今かと待ち続けた。 しかし完成の前日、博士は死体となって発見された。 総帥は怒り狂い、博士を殺した犯人を必ず血祭りにあげると宣言し、完成しているはずの研究を血眼で捜索する。 勝利のためには、あの研究が絶対に必要なのだ。 明日には赤の軍隊がここに乗り込んでくるだろう。 タイムリミットは近い。存亡をかけた推理が始まった。
Character
総帥
そうすい
※※このPCは犯人ではありません※※ 男性。黒い帝国の独裁者。強力な煽動術で政権を握った。 戦況が悪化してからは鬱状態になっている。 戦争に負けているのは部下たちのせいだと八つ当たりを繰り返している。 博士の研究に全てをかけている。 一人称は「私」。 本名:ルドルフ・ヒュッテン。
側近
そっきん
男性。総帥を長年支えている忠臣。 政権のNo.2。最近は総帥に代わって国民を煽動する役回りをしている。高度な呪術の使い手とされる。 仕事ぶりは完璧で寸分の狂いも無いという評判。 プライドが高く高圧的。小柄。 一人称は「私」。 本名:ヨーナス・ゲーベル。
警察長官
けいさつちょうかん
男性。総帥を長年支えている忠臣。 秘密警察の責任者。戦況が優勢な時期は警察部隊を使って占領地で恐怖政治を行なっていた。 真面目で内向的な性格。戦闘は苦手。オカルト趣味がある。 一人称は「私」。 本名:ハーラルト・ヘルナー。
軍団長
ぐんだんちょう
男性。軍事部門のトップ。 非常に強力な攻防魔法の使い手であり、自らも頻繁に前線で戦っている。 戦争初期の快進撃の立役者とされ、国民から英雄視されている。謹厳実直な性格。 一人称は「俺」。 本名:ゲーアハルト・ローデンヴァルト。
参謀長
さんぼうちょう
女性。軍事部門のNo2。まだ若いが抜群の功績で今の地位に就いた。学業も非常に優秀だった。 非常に強力な攻防魔法の使い手であり、自らも頻繁に前線で戦っている。 謙虚で生真面目な性格。 一人称は「私」。 本名:ハンナ・マルテンシュタイン。
秘書
ひしょ
女性。総帥の秘書。三年前に面接で合格して雇われた。 総帥や幹部の連絡や手紙を管理する立場のため、情報通になった。 事務、代書から食事の用意、掃除まで何でも担当している。 人当たりの良い性格とされる。 一人称は「私」。 本名:テレーザ・ボーメ。
演劇作家
えんげきさっか
女性。独創的な演劇舞台を主催している。 以前は政権をテーマにした演劇を主催し大好評を博していたが、その後干されてしまった。 総帥や側近に新たな演劇を考えるよう命令され、住み込みで取材をしている。 本人も俳優であり美人。 一人称は「私」。 本名:アマーリエ・リーデルシュタイン。
Author's Comment
2作目になります。題材が人を選んでしまうかもしれませんが、楽しんでいただけたら幸いです。 BGM HomeMadeGarbage SoundTracks様 DOVA-SYNDROME様