簡介
むかしむかしあるところに、赤ずきんという可愛らしい女の子がいました。 ある日、赤ずきんはおばあさんの家へ遊びに行きました。 「よりみちしてはいけないよ。」 お母さんは赤ずきんに言いました。 「だいじょうぶだよ、お母さん。」 赤ずきんはお母さんに答えました。 そして、おばあさんの家まで行く途中、森の中で赤ずきんはオオカミに出会いました。 「赤ずきんちゃん、どこへ行くんだい」 「おばあちゃんのおうちよ。」 オオカミは優しい声で言いました。 「そうかい、それは良いことだ。そういえば、この道を曲がるときれいなお花畑があるよ。おみやげに花を持って行ったらどうだい。」 「だめよ。よりみちしてはいけないとお母さんに言われたの。」 「そうかい。でも、花を持って行ったらおばあさんは喜ぶと思うけどなぁ。」 赤ずきんは迷いました。 「確かに、そうかも。少しだけなら大丈夫よね。」 そう言って、赤ずきんは花畑に寄り道してからおばあさんの家へ行きました。 「おばあちゃん、こんにちは。」 赤ずきんがドアをノックすると、焦った声のおばあさんが言いました。 「赤ずきん!?よりによって、今日来たのかい!?・・・仕方ない。お入り。」 来てはいけなかったのだろうか、と赤ずきんが不安そうに扉を開けると、そこには、見知らぬ人々がいました。 おばあさんは怖い顔で赤ずきんに言いました。 「カギをかけておくれ。誰も逃げられないようにね。」 赤ずきんは言われた通りにし、おそるおそるたずねました。 「おばあちゃん、何かあったの?」 おばあさんは周りをにらみつけました。 「この中に、人狼が混ざっておるんじゃないだろうね。もしいるなら狩人に撃ち殺して貰うんじゃ!」
角色
赤ずきん
一人称:わたし 可愛い女の子。 状況がよく分かっていない。
おばあさん
一人称:ワシ 赤ずきんの祖母。 大事に育てた野菜を盗まれ怒り心頭。
メイ
一人称:メイ ふわふわの子ヒツジ。 ぶるぶる震えてかわいそう。
狩人
一人称:俺 通報を受けて来た狩人。 背が高くてスラッとしててカッコイイ。
ノミ
一人称:アタシ 江戸っ子のような口調のノミ。 演技派。 ※漢字をたくさん読むキャラでやんすよ!
作者的話
※本作はマーダーミステリー風人狼ゲームです※ 『リアル人狼ゲーム(作:なるせ様)』『人狼ナイトメア(作:ベストアンサーズ様)』のテストプレイに参加して面白かったので、自分も人狼をモチーフにしたシナリオを作りたくなりました。 5人人狼で役職があります (人狼:1 狂人:1 占い師:1)。 "ギスギスしすぎない人狼"がテーマなので、苦手な方も挑戦してみて頂けると嬉しいです。 ちなみに作者は人狼クソ下手です。