あらすじ
夢を叶えるために、どれだけ努力しても、それだけでは報われない世界がある。朝倉奏汰は、幼い頃から演技ひとつで生き抜いてきた。 「天才子役」としてもてはやされ、いつの間にか「理想の俳優」を演じることが当たり前になっていた。 完璧な笑顔、計算された演技――それが彼のすべてだった。 そんな奏汰がある日、ひとりの少年と出会う。 紫月陽貴、10歳。 生まれつき病弱で、ほとんどの時間を病院で過ごしてきた少年。 彼の夢は、「自分の書いた脚本をプロの俳優に演じてもらうこと」。 「あなたの夢を叶えます」という番組企画で、奏汰は陽貴の脚本を演じることになる。 最初は気乗りしなかった。 けれど、病室で向かい合った奏汰に、陽貴は微笑んで言った。 「ボク、わかるんだ。お兄さんの笑顔、作り物でしょ?」 初めて誰かに、嘘を見抜かれた気がした。 互いに“演じる”ことに慣れた二人が出会ったとき、新たな物語の幕が上がる――。 「お前の書いた物語、俺が本気で演じてやるよ」 これは、一人の俳優と一人の脚本家が共に紡ぐ人生の物語。 PV出演:リス(https://x.com/tengunosuke555)
キャラクター
朝倉奏汰
あさくら そうた
5歳で芸能界デビューし、「天才子役」として注目を浴びるも、思春期を迎えると仕事が激減。努力と計算で「イケメン若手俳優」のポジションを掴み、完璧な好青年を演じるが、本性はひねくれ者。スターであり続けるため、努力を惜しまない。
紫月陽貴
しづき はるき
入院中の少年。「自分の物語を誰かに演じてもらいたい」と願った彼が「ある番組」に応募したことから、運命が大きく動き出す。
制作者のコメント
とある方が言いました。「みつなさん! 俺、俺様RPしたいっす!」(注:意訳) 別の方が言いました。「俺様ないっすねー。作っちゃえばいいんじゃないっすか?」 ……そんなこんなで出来上がりました。 瀬田光奈が“珍しく”書いたベッタベタな万人受けするシナリオ!(←) ……うん、きっとこれ万人受けするよ。うん。 本作は「声劇」に近いストーリープレイングだと思います。SE・BGMや背景などにもこだわりましたので、1つの作品を演じる楽しみを味わってもらえると思います。 ※作者GMはお引き受けしておりません。悪しからず。