あらすじ
ここは小劇場「飛行劇場」。 上演中の演目は劇団「エアポート」の「その愛人の名、」。 コロナ禍ということもあり、劇団では15分間の短編芝居を各回たった一人の観客のために上演すると言う実験的な公演を行なっていた。 日曜夜20時の回、この公演の千秋楽。 カーテンコールを終えて楽屋に戻った俳優たちは楽屋のトイレで刺されて死んでいる演出家を発見する。 劇場にいて犯行可能だったのは、主演女優・相手役の俳優・新人若手俳優・そしてたった一人の観客。 (音響照明はお互いのアリバイを確認でき、舞台監督は舞台袖の常に役者たちが舞台上から確認できる位置におり、受付スタッフは常時ロビーの防犯カメラに写っていたものとし、容疑者から外れる) 開演直前にはぴんぴんしていたはずの演出家。 犯行時刻は、芝居が上演されていた15分間。 芝居を再現しながら、犯人を探せ!
キャラクター
八女美優
やめ
27歳 劇団の看板女優。5年前から劇団エアポートに所属している。舞台上での堂々とした姿とギャップがあり、プライベートでは気弱な女性。この短編では主演の「ビューティ・ルージュ」役を演じている。
俳原優次郎
はいばら
35歳 劇団の実力派俳優。劇団エアポートの旗揚げメンバーであり、役者たちを引っ張っていくリーダー気質。この短編ではビューティ・ルージュを愛人として囲う「ロックドドア」を演じている。
新田直人
にった
22歳 劇団の新人若手俳優。オーディションを受けて「エアポート」所属になったばかり。エアポートの作品に出るのは今回が初めて。この短編では屋敷の執事「ストアウト」を演じている。
客村観介
きゃくむら
40歳 劇団結成時からの大ファン。毎回の公演に足を運び、ほぼ全てのグッズを購入している。日曜20時の回の観劇権の抽選に当たり、たった1人客席に座っていた。
制作者のコメント
ひとりの演劇人として、マーダーミステリーを通して沢山の方が「他者の人生を演じる喜び」を体験してくださることが嬉しく、「劇中劇まで演じる超RPシナリオ」を書いてみました。ぜひお楽しみください!