あらすじ
その帝国は、西と東の都市に分かれ、長らく内戦をしていた。 しかしある時、その内戦をようやく終わらせる目途が立ったということで、とあるホテルにて、西と東の代表者が秘密の会談に臨むこととなった。 外交官による公式発表の前に事前準備として密会するのは、東西でそれぞれ2人ずつ選ばれた腕の立つスパイ。密会を招集したのはその国で最も優秀なスパイ・・【女王】のコードネームを持つ、顔も名前も容姿も性別も不明の、東陣営のスパイ・マスターである。 しかし、いざ開催場所のホテルに集まった代表者のスパイ4名は、絶句することとなる。 秘密の会談。その場所に選ばれていたスイートルームに、なんと、仮面をつけた女性が血を流して死んでいたからであった。 この女が【女王】なのだろうか。一体、誰がこの女を殺したのだろう。
キャラクター
梟
フクロウ
東陣営のスパイ。スパイにしてはドジ気質の女性。ティーンに見えるほど若々しい顔立ちのため相手を油断させることに長けている。近接格闘で右に出る者はない。拳を守るための手袋をしている。一人称は「わたし」。
篝火
カガリビ
東陣営のスパイ。すらりとした体形で上背がある男。人に与える印象が薄く、記憶に残りにくい雰囲気を持つ。老若男女誰にでもなれる変装の達人である。一人称は「俺」。
水瓶
ミズガメ
西陣営のスパイ。流麗な所作が美しい女スパイ。年齢は不詳。対人交渉に長けており、同業者相手にも優位に交渉を進められる。セクシーな黒いドレスを好んで着る。一人称は「あたし」。
樫
カシ
西陣営のスパイ。どこにでもいるような好青年に見える。パソコンを用いるハッキングではスパイ随一の腕を持ち、どんな電子セキュリティも突破できる。立ち居振る舞いは上品で洗練されている。一人称は「僕」。
制作者のコメント
◆作者コメント このシナリオの特徴はプレイヤー4名が『東陣営』『西陣営』に2人ずつ分かれるところ――つまり、《味方》がいる点になります。ただ、《味方》は本当に味方なのか? それはわかりません――。 疑心暗鬼とロールプレイが好きな方にオススメです。 選ぶのは、平和か、故郷か。憎悪か、和解か。あなたもスパイとなって情報戦と推理戦に挑んでみませんか? (日部星花)