突然の雨。 霜崎駆は駅から高校に向かうため、折り畳み傘を取り出す。 そこに傘を忘れた三井透子がやって来た。 無理矢理、霜崎の傘に入る三井。 これは、一つ傘の下から始まる二人の会話劇。

2005年7月1日（月）21時30分。田園都市線を走る電車に轢かれ、ひとりの男が死亡した。死因は「轢死（れきし）」と断定される。事故現場の近くに居合わせた家政婦が、双葉希望にこの惨事を伝えた。警察はその死体を「双葉双太」と断定するが、翌日、死亡したはずの夫に瓜二つの男が現れる。 ――その男は一体何者なのか？ 7月1日（月）から7月7日（日）の7日間を繰り返しながら、真相に迫る物語。

朝の冷え込みが幾分和らぎ、街の風景に春の気配が忍び込んできた頃。 電車の窓から差し込む陽光も少し暖かくなり、乗客たちの厚手のコートやマフラーが少しずつ軽やかになりつつあった。 これは春の足音が近づくある日の、二人だけの甘い恋の物語。

とある日の昼下がり。僕は喫茶店へと走っていた。 今日は君に伝えたいことがあるんだ。 君は、どんな顔をするだろうか。 驚くだろうか？ それとも、喜んで……くれるだろうか？

海神を崇める島で、巫女の後継者が殺された。残る候補は4人の少女。次なる巫女を選ばねばならない。ふさわしくない者を選べば島は滅びる――。 ※このマーダーミステリーはフィクションです。実在の人物、場所、組織などとは関係なく、あくまでも創作上の設定となります

私立朱月高校にはある不思議な噂があった。 朱月高校の開校記念日にラブレターを渡して告白すると、恋が成就する。いつからかその噂は「朱月マジック」などと呼ばれ、毎年のように新たな恋人たちの誕生を後押ししていた。 そんな特別な日から一夜明け、浮ついた空気が漂う中、あなたたちは驚きの知らせを耳にする。 「黒咲心春が裏庭で死んでいた」 1人、また1人と教室から姿を消していく。だって、授業なんて受けられるはずがないのだ。 だが、なぜだろうか。 あなたたちだけは、まだ教室に残っていた。 学校を舞台にした、恋と謎が渦巻くマーダーミステリー！

あなたと出会わなければ、 あなたを好きにならなければ、 あなたと共に歩むことを誓わなければ、 あなたとの、この子が―――

年の瀬の冷たい風が頬を刺し、吐く息は白く夜の闇に溶けていく。 街灯の明かりが照らす道には雪が静かにちらつき、街全体をぼんやりとにじませていた。 貴方の向かう先には、大切な―― これは寒い冬の夜に紡がれる、心あたたまる甘い恋の物語。

目が覚めて最初に目に映ったのは見知らぬ天井とシャンデリア。 謎の部屋に蒼空(そら)・陸希(むつき)・來海(くるみ)は閉じ込められていた。 戸惑っていると、やけに大きな液晶テレビに突然謎の男が映りこう言う。 「君たちが閉じ込められているのは、セイコウしないと出られない部屋だ」 なぜ、この三人が連れられて来たのか。セイコウとは何か。 様々な疑念を持ちつつも、三人は部屋を調べることにした。

地元に帰省し、よく参っていた神社に参拝しに来ていた日向。 鐘を鳴らそうとした時、足を滑らせ頭を打ってしまう。 目を開けるとそこでは見慣れた夏祭りが催されていた。