名探偵シャーロック・ホームズに招かれた、変装パーティの夜。そこには大量の“偽物ホームズ”がひしめき、オネエ風ホームズの「殺人事件が起きたわ」の声で、混乱が渦巻く。 真相を探るどころか、本物はお紅茶をすするばかり。 わずかな時間ごとに「なぜ、解けない？」と顔を出しては、勝手に人の私物を"手がかり"と称して散らかす始末。 偽物のホームズ達も、"手がかり"を証拠隠滅し始める。 場内はひっちゃかめっちゃか、誰も集中できやしない。 だが、その滑稽な場面の向こうで、偽物ホームズたちはそれぞれ別の目的を隠し、暗い緊張感が密やかに高まっていた。 笑いに紛れた企みが、二幕目では剝き出しになる。 コミカルな推理劇の幕間が過ぎれば、真実が静かに牙を剥くのだ。 ---------------------------------- illustration:DALL·E 3、niji・journey

　Ｗ大学のフレイザー・コナー教授が、世界初の『常温超伝導物質』を発表。一人娘とその恋人の学生、科学ジャーナリスト、同業の研究者が別宅に呼ばれ、私的なパーティーが催される。 　そんな中、密室状態の遊戯室でフレイザー・コナー教授の遺体が発見される。 　別宅に残されたのは、メイドを含めた五名。 　犯人は誰か。工作員か、それとも別の誰かか。 　警察への通報手段はなく、外は猛吹雪となっていて麓へ下りることもままならない。 『犯人による全員口封じ』がいつ始まるかもしれない。皆はそれぞれに思惑を抱えながら、事態の悪化を阻止すべく、真相究明――あるいは真相を闇に葬る行動――を開始する。 　一方、警察官の漣は上司のマリアとともにＷ州を訪れていた。10日ほど前に知人から手紙で連絡を受け、別件の捜査に併せて事情を訊くことになっていた。 　しかし、指定の場所で知人との対面が果たされることはなかった。コナー家の別宅で起きた六人中五人もの命が奪われた惨事を、二人は捜査資料を基に考察する。

“その事実を、知られてはならない―――” 舞台は昭和中期の日本。 悍ましき奇病が蔓延るその村の名は、枢村(くるるむら)。 村から脱走を企てた五人の少年少女は、逃避行の末、一軒の空き家を発見し仮宿とする。 しかし一時の安寧も束の間、彼らに悲劇が襲う。 脱走者の一人、カヤが死体となって発見されたのだ。 死体の傍らには不気味な“青色の毒草”。 そして彼女の手の甲には、薔薇模様の痣が浮かび上がっていた。 死因は毒草によるものか、はたまた忌まわしき奇病か、あるいは―――。

まどか「ど…どうしよう…義彦くんの怪我の血が止まらないよ…」 義彦「視界もボヤけてきた…皆ごめん」 翔「時間がない、もうすぐ日没だからなんとかしないと。」 凜「大丈夫。4人で考えればきっと」 4人の前には、東西南北4つの道という選択肢がある。 さあ、どの方角に向かう？

ここはボードゲームやパーティーゲームが楽しめるグリーンカフェ。 そんなカフェの個室で■■■が殺されていた。 犯人が自分たちの中にいるのでは？ そんな不安を抱えながらカフェを一時的に閉店して、話し合いをすることになる。 カフェの外が急に光りだし、そこから■■■■が現れて......

『サイコメトリーとは物や人に触れることで、その中に宿る過去の出来事や記憶・思念を読み取ることが出来る能力である』 人気番組【ウズウズテレビショッピング】の放送終了後、司会者の死体が控え室で発見された。犯行には番組で紹介をされた個性溢れる製品たちが使用され、そこに宿された記憶・残留思念が事件の鍵を握る。 人見知りで人に接するのは苦手だが、製品にはめっぽう強気な販売員【サイコメトラーSEKIO】が凶悪事件の謎に挑む。

ここは人型種族と魔物種族が存在する大陸。 言語が通じず相容れない２つの種族は互いを敵対視し殺し合いの争いをしている。 人型種族は冒険者ギルド・研究所を設置して、魔物種族に対抗する精鋭冒険者の育成や研究を行っていた。 ある研究所が新発見の魔物を生きたまま捕獲して研究することにした。 その魔物は、『鬼子（おにこ）』という大量にいる小さな角がある身長１ｍの魔物に似ているが、明らかな身体的特徴から『鬼子女王（オニコクイーン）』と命名された。 『鬼子』は脅威度は低いが、数が多く、小さな村が襲われて食糧強奪・村人殺害で壊滅することも珍しくない。繁殖方法に謎も多い。 女王種の発見・捕獲は貴重な研究成果につながる。 その研究所が『魔物』の大群に襲われたため、冒険者たちが派遣されて防衛の任務に就いた。 しかし、防衛戦の最中に『鬼子女王』が殺された。 「鬼子退治が最優先だ」 が口癖の『キルオニ』が自らが犯人だと自白した。 しかし現場の状況から、彼だけでは犯行は不可能だった。 彼とは別に真犯人または彼の共犯（協力）者が、研究所を防衛していた３組６名の冒険者の中にいるはずだ。 各組の代表者３名で、『鬼子女王殺害事件』の真相と真犯人（または共犯者）を特定し、冒険者ギルドに報告することとした。

「虚実の双眸（そうぼう）　双頭の悪夢」 　N県の山間にある冨太地（ふたち）村。文字通り豊かな林に恵まれた地にあって林業と土地の売買で栄え、村の最有力者となった妻夫木家の当主巳一郎が行方不明となった。まさかの事態に事件の可能性を見出す村人たち。 　疑われたのは村の外れに一人で暮らす少女、涼香だった。 　本当に彼女は犯人なのだろうか。彼女に少なからず関わり、その瞳に深く惹かれている巧巳、透、彩は彼女と事件のつながりを探りはじめる、そして背景にあると考えられる20年前の惨劇と「異形の者」へ目を向けるもその調査のさなか、殺人事件が発生した。 　交わることができない蛇のように絡み合う今昔の事件。絡めとられるのは、誰か。

みなさま、ようこそいらっしゃいました！ 私はこのゲームの司会進行を務めさせていただくGMでございます。 今宵、みなさまには体験型マーダーミステリーをしていただきたいと思います。 きっと、みなさまにとって忘れられない一日となるでしょう！ さぁ、リアルマーダーミステリーの開幕です！

　勇者が魔王を封印したのが千年前。 　しかし、魔王が復活したとの知らせが届いた！ 　人類が生き残る方法はただ一つ、こちらから戦いを挑み、魔族共を根絶やしにすることだ！ 　勇者の末裔の男をリーダーとした魔王討伐パーティは、千年祭の日に魔王城へ攻め込む予定だった。しかし、出発の前日勇者は死体となって発見された。 　絶望的な状況に誰もが言葉を失う。その沈黙を壊したのは魔王の登場だった！ 「愚かな生物人間よ。我は勇者の死を悟りこの地を訪れた。彼を殺した者は名乗り出よ」 　誰も答えるものはいなかった。 「ならば探してもらおう。夜明けまでに犯人を拘束しろ。さもなければ･･･分かるな？」 　体の奥から震えるような威圧感に、逆らう者はいなかった。 　勇者は何故死んだのか？魔王の目的とは？人類の行く末は！？ 　すべてを掛けた調査が今、はじまる。