これは、雨の日の少し不思議なお話。 突然のにわか雨。 傘を持っていなかった彼らは、目についた近くの喫茶店に駆け込みます。 喫茶ジューン。 古めかしい純喫茶といったこのお店にはマスターがひとりだけ。客もあなた達以外はいないようです。 雨は静かに降り続けます。 ほんの1週間前に起きた悲劇など、この空間にはまったく関係がないといった様相です。 まもなくこの物語が動き出します。 雨が止むまで、ごゆっくりとおくつろぎください。

ここは超能力養成所μ（ミュー）、超能力者たちが己の力を向上させるため特訓に訪れている。平和に過ごしているかと思われた、クリスマスムードも終わり20XX年の新年を迎えようとしたある日事件は起こった。 そこの養成所にある限られたメンバーしか入れない特別室、そこにあってはならないものが転がっていた。

オランダのとある地方都市。 そこに住む大富豪フーゴの元に、ある日、“渦巻怪盗団”を名乗る怪盗からの予告状が届けられた。 「次の満月が天に昇る夜、貴公の所有する宝冠を頂きに参上する。あの宝冠は、砕かれてこそ真に輝きを得るのだ」 満月の夜はすぐにやってきた。 その日はフーゴ自身が、4人の警備員とともに、彼の持つ最も貴重な宝「金剛石の宝冠」の警護に当たった。 張り詰めた空気の中、突如として部屋の明かりの一切が消え失せる。 そして。 わずか40秒後、部屋に光が戻った時、警備員の1人が遺体となっていた……。

幼馴染4人組のジュン、リュウ、アミ、アキコは 1ヶ月に一度定期飲み会を開く。 いつも通り誰かをイジり、誰かがツッコむ。 そんなバカ話で盛り上がるだけの会。 だが、たった一言で私たちは 15年前のあの日を遡ることになる。 変わってよかった 変わってしまった 変わりたくなかった 変わりたかった そんなアラサー男女のリアルな生き方と思い出の話。

この国では、理不尽が多すぎる。 大震災の日。僕らの記憶は無くなった。僕らが何者であるかさえ…。 震災から数日後、一人の巨人が僕らの島にやってきた。 僕ら「ヤの民」「カの民」「ロの民」は巨人から襲われ、常に命を脅かされる日々。 巨人によって食べられた仲間は数知れず。 いったい僕らが何をしたっていうんだ。 僕が出かけているときに僕の移動式シェルターが盗まれた。 いったい誰が…。そして僕たちは何をするために生まれてきたのか。 今日も、巨人の襲撃が始まる。 シェルターはどこに。巨人の襲撃を防ぐには。僕らはいったい何者なのか。 「なくしもの」を探す僕らの話し合いが始まった。 僕らの合言葉は常に一つ「どんな時でもピースサイン」

電気通信仮説実証研究室株式会社、略して「電説研究室」。 決して規模の大きい会社ではない。決して人の多い会社ではない。しかし、とある企業のグループ傘下にあるこの会社は、時代の最先端と言っても過言ではない仕事を請け負っている。設備、従業員は最高レベル。あまり多くの業務は引き受けないが、一度関わった仕事には”完璧”を叩き出す、まさに「でんせつ」の会社だ。 本日は晴天、普段と何も変わらない平日。いつも通りに仕事をし、いつも通りに帰宅する。そんな何気ない一日になるはずだった。 しかし一転、夕方に事件が起こる。社長の死体が発見されたのだ。意味のなかった日常は、突如意味を帯び始める。今日は何が起こった？今日は何をしていた？ さあ、話し合いの始まりだ。

矛田（むた）大学理工学部高本研究室　夏の長期休暇明け、空っぽになった研究室を見て関係者たちはただ立ち尽くしていた。 大学構内の研究室で発生した窃盗事件…どうやら犯人は最近巷（ちまた）を騒がせている渦巻怪盗団らしい いったい怪盗は誰なんだ？4人は夏季休暇中の記憶を頼りに犯人を探すことにした。

四方を海と山に囲まれた土地で約500人が暮らすファント村。その村の山奥にある古びた倉庫の中で、あなたは目を覚ます。そこにあったのは、村でともに暮らしていた幼馴染の死体だった。 彼の死における、ひとつの“カイトウ”を探す物語が幕を開ける。

「種子島ビエンナーレ」開幕。 様々な展示や発表がある中、建築家Cは島に家を建て内覧会を開いた。 内覧会の参加条件は「エレガントであること」。 当日、内覧会にはエレガントな人々が集まった。 内覧会の参加者を奇妙な出来事が襲う。 肝臓が何度か消えちゃう謎をあなたは解けるだろうか。