あらすじ
8月。今日は、高校時代の友人らと小旅行。 真田三栖(まだみす)高校の同窓会で10年ぶりの再会、偶然意気投合したあなたたちはこの旅行を計画した。 場所は4人の地元から高速を走って1時間程度で着く、海沿いの温泉街。 高速道路に乗って、これからの旅に全員が心を躍らせていた。 「そういえばさ…」 久しぶりの面々が集まれば、昔話にも花が咲くというものだ。 そんな中、10年前の事件について話題がポツリ。 「あの日の真相」は、一体どこにあるというのだろうか。 全員の思惑を乗せ、車は高速を突き進むのであった。
キャラクター
速水 新太
はやみあらた
この車の運転手を務める。高校時代はクラス委員をしていた。記憶力がいい。
雨竜 隼人
うりゅうはやと
この車の助手席に座り、旅行のナビを務める。女好きで軟派。
根岸 琴美
ねぎしことみ
後部座席に座る、この旅行の立案者。明るい性格で体育会系。
栗山 桃
くりやまもも
後部座席に座る。今回、雨竜に誘われて旅行に参加した。地味。
制作者のコメント
ミステリの中で、僕が最も好きなジャンルが「※安楽椅子探偵」モノです。 ほとんど物的証拠がなく、不確定な情報だけで推理をするのは、なんとも骨の折れることです。 しかし、だからこそ論理的に問題を解決していくのは、快感ともいえる楽しさがあります。 このシナリオはプレイヤーの行動次第で、いくらでも難易度が変わります。また、そもそも「議論も何もないまま終わる」ことだってあり得てしまいます。ゲーム崩壊です。 マダミスを遊ぶためにウズを起動したが、別にそれでも良い!という人がいるなら、こちらでは止めません。 ただ、もしもあなたが「小さな気づきに目を光らせ、情報の取りこぼしが無いように伝達し、過不足なく受け取っていく」ことを楽しみたいと言うなら、積極的に動くべきです。 このシナリオは、その要望に応えてくれるでしょう。 不確かな正直者、後ろめたい証言者、何も語らない犯人。 そして、真っ白なスタートを余儀なくされる探偵。 この作品は純粋な安楽椅子探偵モノではありませんが、それでも「情報だけでパズルを組み立てていく」様は、これに近い感覚を得られるものだろうと信じています。 どうぞRP(ロールプレイ)と併せて、物語をお楽しみいただければ幸いです。 ※安楽椅子探偵(系ミステリ)とは、現場捜査などの情報収集は一切せずに、各キャラクターから得られた情報のみを頼りに事件を推理する作品のことを言います。