あらすじ
「本当に愛してくれた人だけ、幸せにしてあげます。あとはダメ、みんな不幸になってしまえ」 彼女はそう言った。 4人の男たちは、テーブル中央に置かれた手紙を見て生唾を飲む。 どうしてもこの手紙が欲しい。何故なら、この手紙なくして「彼らは不幸になってしまう」のだから……。 世界的才女として名を馳せた彼女は、ある日世間から姿を晦ました。 気が触れて行方不明になったとか、難病を患ってしまい外出できなくなったとか、根も葉もない流言が囁かれた。 もしかしたら、彼女はもう死んでしまったのかもしれない。いつしかそんな噂まで流れるようになる。 しかし、彼女は生きていた。 ーーーさて、ここはどこだろう。 暗く窓1つ無い狭い部屋に、あるのはテーブル1基と椅子が4脚。 ぶら下がった白熱球が、時折チラつきながら輝いている。 そんな部屋で、なぜ我々はこうして椅子に縛り付けられているのか。 そして、この異質な首輪は何なのか。 テーブルの中央には、1枚の封筒が置かれていた。 不意にアナウンスが流れる。 聞き馴染みのある声は、どこか嬉しそうにも聞こえた。 『WILL』 それは未来へ進むための道標か、はたまた呪いの毒薬か。 ※この作品は「イヤミス」に分類されると思われるシナリオです。苦手は方はプレイをお控えください。 イヤミスとは読後感が悪い、終了した後にスッキリした感覚を得られにくい作品のことです。
キャラクター
木下 國彦
きのしたくにひこ
実年齢よりも老けてみえる、陰鬱とした男性。
桂 誠二郎
かつらせいじろう
エリート気質を感じさせる、プライドの高そうな研究員。
真宮 幸喜
まみやこうき
社交的で、悪く言えば年齢に不相応なほどチャラついた男性。
間 翔平
はざましょうへい
パッと見て冴えない、しかし澱みを感じさせる青年。
制作者のコメント
ウズスタジオ初投稿の作品です。 平素よりマダミスは、推理だけでなくRP(ロールプレイ)も重要なシナリオのファクターと捉え、そこに大きい意味を持たせたく考えていました。そんな思いから、このシナリオはRP要素と推理の比率を4:1程度に設定しています。 また、このシナリオは所謂「イヤミス」と呼ばれるジャンルに属しますが、だからこそ出来る人間臭さをRPを通して楽しんでいただけたら幸いです。