あなたのかける言葉が、やがてふたりの未来を静かに動かしていく。 ​ ――これはかけがえのない日常を言葉で彩る『情愛』の物語。

ここはさくら保育園。 教室の一画には、1人の先生と3人のこどもたち。 今日はちょっと特別な日のようで……？

ふと目を開けると、ここは見慣れない喫茶店。 不思議と落ち着くこの喫茶店から始まるのは、あなたのいつかの『日常』の物語。

廃墟と化したとあるビルの一室。 本来であれば、色褪せた室内にはネズミや虫が往来するだけの景色。 よって、今の状況がイレギュラーであることは一目瞭然だ。 対峙する3人の人間。 その中心には、横たわるひとつの死体。

ここはさくら保育園。 おうちの人のお迎えを待っている園児が3人と、こどもたちと一緒に遊んでいる先生が1人。 「うわぁぁん！！ママー！ママぁぁぁー！」 「まんま！んま！まま！」 「…まあま」 あらあら？ こどもたちはなにやら、機嫌が良くないみたいです。 そんなこどもたちを目にして、どうにか楽しい気持ちになってもらおうと、先生はこどもたちに話しかけるのでした。 マーマーミステリー「ママママ！」 開幕です！

「あの……」 「なに？」 「さっき君が言ってたのが本当だったとしたらさ、えっと………なんで死んだの？」 「それ聞いちゃうんだ？」 「いや言いにくかったら別に………」 「殺されたんだよ」 「………」 「あなたにね」