出港した一隻の豪華な船。 国の代表であるあなた達は船員と共に乗り込む。 Brave、Freedom、Glory、Peaceful。 国民性の違う4カ国の代表が、 どの国からも干渉を受けない外洋の船に集まる。 7日間の極秘の連合会議が開かれる。 一人の予知者が口を開く。 「明日、私はこの中の3名に殺されるようです」 「どこで、誰が、どうやって、私を殺害したか推察してください」 果たして揺れる波は、あなた達をどのような航路に導くのだろうか。

夜、雨の中、馬車は進む。 馬の手綱を握るのはまだ青い剣士。 雨よけのフードの下の顔はどことなく不安げ。 キャビンから漏れる光が二人の影を形取る。 一人は手持ちのハープ、リラを持つ吟遊詩人。 一人は胸元に大きな宝石をたたえる聖女。 聖女は港に向かう。 来たるべき決戦のために。 明日聖女は死する決戦を迎える。 剣士と吟遊詩人は港までの護衛。 ほんの些細な一幕に過ぎない、 しかし剣士と吟遊詩人にとっては 大きな決断と離別の物語。 旅路の先に待つ終わりが、 誰にも知られることなく、 静かに始まろうとしていた。 馬車の影は夜に溶けていく。 雨はただ静かに大地を叩く。 三人の行く末を歌う遠い旋律。

差出人不明のメールに呼び出され、廃墟と化した矢野葉(ヤノハ)綜合病院に集まる者たち。 ...ある者は過去を知ろうと。また、ある者は過去を振り払い、精算しようと。 訪れた廃病院、非常灯が微かに灯る。 そして響く叫び声！そこには元院長が死んでいた…。 きっとここにいる誰かが、殺人を犯したのだ！ 惨劇の結末を、最後まで見届けろ。 マーダーミステリー「ヤノハのフタリ」