ここは広島県竹原市、古き良き街並みが残る静かな町である。 街並みがいつまでも綺麗であるように、人との繋がりや思い出も、いつまでも色褪せない綺麗なものである。 これはそんな竹原市を舞台にした、高校生たちの思い出、そしてこれからの話である。

「…ねえ、目を覚ましてよ、秋彦君…！」 「起きてください、ご主人様！」 「お兄ちゃん！　お兄ちゃん…！」 とある病院の一室 ベッドで寝ている男性に対し、心配そうに声をかける美少女が３人。 やがて目を覚ました男は、困惑した様子で述べる 「…………？？？？ 君達は…一体…？？？ 俺は…どうしてここに…？？」 「……ダメだ…… 記憶が……思い出せない……」 男が申し訳無さそうにつぶやくと 女性たち３人は、お互いの様子を伺い アイコンタクトによる無言の牽制が行われる 数秒間、沈黙が訪れた後… 「私はあなたの彼女だよ、秋彦君！」 「私はあなたのメイドですよ、ご主人様」 「私はあなたの妹だよ、お兄ちゃん！」 ……こうして、自称彼女、自称メイド、自称妹の３名による 壮絶なトークバトルが幕を開くのだった 「極限状態の中で　愛を勝ち取り　生き残れ！」