朝露からの手紙
Ami・ユート
休日のシェアハウス。お決まりのように朝食を4人揃って食べようとテーブルに集まると、なんてことない1枚の封筒が、ユカ、リク、サエリ、ハルトの4人それぞれの心臓を鷲掴みにしていた。
手紙に書かれている差出人「シズク」の文字に、全員の視線が集まる。
「どういうことこれ」
ユカが半ば怒ったように手紙を指差す。
「シズクは、だって、10年前に自殺して……」
リクの声が震える。
「読んでみる?」
淡々としながらハルトがその手紙を手に取り、中身を取り出し、皆の前に広げた。
『ユカ、リク、サエリ、ハルト。
私は自殺じゃない。
4人の中に、私を殺した人がいるの。
お願い。どうか忘れないで。罪を償って』