仮面喫茶
おおろじ・エアプマウントソルジャー・ウタミチ
町外れの路地裏にひっそりと佇む怪しい店。そこで売られている《商品》には不思議な力があるとか……
それは『僧侶の国』の端の端の小さな町、さらに迷路のような路地裏の奥にひっそりとたたずむ怪しい喫茶店。
名を『仮面喫茶』という。
店の店員は皆 顔全体を覆う仮面をつけ、客もまた 事前に店から送られた仮面をつけて入店する。
お互いに正体不明ではあるが、外見や身分を気にせず 紅茶や交流を楽しめる というのがこの店にささやかな人気と利益を生み出している。
しかし、店の奥にある応接室で客が倒れていた。
居合わせたのは4人の店員と1人の変な客。
変な客:
「ホールに居た他の客は事件に関係ないからさっさと返しちゃったよ~。不審な人もいなかったし~、応接室に入れるのは店員の君たちだ~け! 一体誰が犯人なんだろうね~? え、ボク? ボクは完全な無実だよ~! なんて言ったってボクは…」