ここは極寒の地、南極。 かしわ、ぼたん、もみじの3匹の兄弟ペンギンは悩んでいた。 3匹の父親である「パパペンギン」が卵を温め始めて、２ヶ月ほどが経つ。 そろそろ「ママペンギン」と卵を温める役目を交代する時期だが、「ママペンギン」が帰って来る気配が一向にしないのだ。 ドンドンやせ細っていく「パパペンギン」を見て、3匹は「ママペンギン」を探すことにした。 しかし南極には、ペンギンの天敵、カモメ、シャチ、アザラシなども居る……。 果たして３匹は、そんな過酷な状況の中、「ママペンギン」を見つけることが出来るのか？

マッチングアプリ「トモツク」にて、四人の男子大学生、目黒、上野、大崎、神田が、とある女性とマッチングした。女性の名前は「アキハ」。プロフィールには女性の後ろ姿の写真。彼女の知的で丁寧な文章に、四人の男子大学生は心を奪われていた。ある日、彼女が送ってきた写真を元に、四人はアキハの職場を特定する。「一目だけでも見てみたい……」。そんな想いを胸に、四人はアキハの職場であるショッピングモールへやってきたのだった。

今日も、ドッグラン「グラスフィールド」にて、レトリバーくん、コーギーちゃん、チワワさん…… 三匹の犬たちが、仲睦（なかむつ）まじく、遊んでいた。 昨日の雨で、少し湿った芝生が、真夏の日差しで、乾いていく。 事件は、そんな楽しい夏の日の、昼下がりに起きた。 今まで、三匹と遊ぶのに使っていた水色のフリスビーが無くなったのだ！ まさか、三匹の内の誰かが隠したのか？ 疑惑を晴らすため、ケンタくんは、三匹の話を聞くことにした。

「陽炎村」……山奥にある、その村は自然豊かで住みやすいと評判である。 様々な絶景スポットや、名物の郷土料理などでも有名だ。 しかし、なによりも陽炎村を有名たらしめるのは「冷焔蝶(れいえんちょう)」という幻の蝶の存在。 陽炎村の近くで観測できる希少な種類の蝶である。 「冷焔蝶」を見ることが出来た者は「願いを一つだけ叶えてもらえる」という伝説があるほどだ。 これは、そんな幻の蝶に惹かれた三人の少年の物語。

10歳の夏。 私はアンドロイドの「アルバ」と出会う。 アルバは元々、母の友人の所有物だった。 その人が新品のアンドロイドを購入する事になったので、「もし迷惑でなければ引き取ってくれないか？」と言われて、母子家庭だった我が家に、アルバはやって来た。 アルバは私にとって、父であり、母であり、先生であり、親友だった。

　勇者が魔王を封印したのが千年前。 　しかし、魔王が復活したとの知らせが届いた！ 　人類が生き残る方法はただ一つ、こちらから戦いを挑み、魔族共を根絶やしにすることだ！ 　勇者の末裔の男をリーダーとした魔王討伐パーティは、千年祭の日に魔王城へ攻め込む予定だった。しかし、出発の前日勇者は死体となって発見された。 　絶望的な状況に誰もが言葉を失う。その沈黙を壊したのは魔王の登場だった！ 「愚かな生物人間よ。我は勇者の死を悟りこの地を訪れた。彼を殺した者は名乗り出よ」 　誰も答えるものはいなかった。 「ならば探してもらおう。夜明けまでに犯人を拘束しろ。さもなければ･･･分かるな？」 　体の奥から震えるような威圧感に、逆らう者はいなかった。 　勇者は何故死んだのか？魔王の目的とは？人類の行く末は！？ 　すべてを掛けた調査が今、はじまる。

　広大な平原。その片隅に遊牧民が築いた牧場があった。そこには一頭のヒツジが飼育されていた。ヒツジは生まれつき身体が弱いせいか、羊飼いに大切に育てられていた。 　そんなヒツジには飼い主に秘密があった。牧場を脅かす存在であるオオカミと友達だったのだ。彼は山から一匹で降りてくると、ヒツジとこっそりと談話を楽しんでいた。 　そして今日、いつものように牧場を訪れたオオカミ。ヒツジもいつものように駆け寄る。

ある日、ふとスマートフォンに目をやると ダウンロードした覚えのないアプリケーションを発見した。 見覚えのないアイコンを見つけた瞬間、 アプリが勝手に起動し、ゲームの参加意思を問われた。 ゲームに勝てば最大で6億円の賞金を獲得できるが 今回のゲームは先着6名しか参加できないとのことであった。 我先にと飛びついた6名の参加者が それぞれの思惑でゲームに参加することになった。

　町外れの路地裏にひっそりと佇む怪しい店。そこで売られている《商品》には不思議な力があるとか…… 　店の名前は「SPIRAL（スパイラル）」。"螺旋"という意味だ。 　そこには異世界から集められた道具が売られている。その中でも異様な雰囲気を醸し出しているのが1つの懐中時計。 「おや、お目が高いね。そいつは過去を改変できる優れものだ。あんたにもやり直したい過去があるだろ？」 　あなたはゆっくり頷くと、懐中時計に手を伸ばした･･･

もし、僕がタバコを吸わなければ、彼と友人になっていなかっただろうし。 もし、僕がタバコを吸わなければ、あの人から、ジッポライターを貰うことはなかっただろうし。 もし、僕がタバコを吸わなければ、あの時、夜の星空を見上げることはなかった。 これは、二人の男たちが紡ぐ、友情の物語。