
黒い魔女の館
ちぃひろ
深い深い森の奥に、街の人は誰も訪れることのない、古い館がありました。
その館には「黒い魔女」と呼ばれ、街の人々に恐れられていた、そんな魔女と、その弟子や使用人たちが、住んでいました。
彼らは、それなりには違いありませんが、それでもやはり愉快に暮らしていたのです。
明日は弟子の魔女アミィの旅立ちの日。館のみんなは、アミィの出発を盛大に祝おうとパーティーの準備を進めていました。
夕食は広間にみんなで揃って食べるのが、みんなの決まり。ところが、黒い魔女はいつまで待ってもやってきません……。