魔王討伐を目指す勇者レイ一行。 パーティ結成以来負けたことが無い彼らは、ついに魔王軍四天王の一角、コーガの根城にやってきた。 四天王の中でも最弱と言われているコーガ、余裕の勝利と思っていたが… …パーティは敗北した。 近くの村の宿屋で目を覚ました勇者たち、仲間が一人居ないことに気付く。 彼はどこに？誰が自分たちをここに連れてきたのか？ そして、コーガとの戦いの中感じた違和感の正体は？ くらやみに手を伸ばすように、勇者たちは探り探り話し合いを始めるのだった。

魔王討伐の旅をしている勇者レイ一行。 彼らは魔族に対抗する力を得るべく、精霊王が住むという精霊樹を目指していた。 精霊樹へ辿り着くには人狼が出るという迷いの森を抜けなくてはならない。 付近の街までやってきた彼らは、万全の準備をして森に挑むが…… ……遭難してしまう。 深い霧、離れ離れになる仲間たち、そして人狼の強襲。 なんとか切り抜け、安堵したのも束の間、先ほどまで戦っていた人狼の姿が見えない。 隠れて隙を窺っているのか、それとも……。 霧中の影を追うように、勇者たちは話し合いを始めるのだった。