お嬢様、自分が殺りました。
わにわに
ここは今より少し昔、ヨーロッパのとある国。大貴族サンドリーヌ家が治めるサンドリーヌ領。
領主に恵まれたここは、他の地域に比べスラムも少なく、殆どの民が幾(いく)ばくかのゆとりを持って生活できる平和な街だ。
そんな平和な街の、領主の一人娘であるジェシカお嬢様。その側近であるジョー・ケインズはなんと敵国のスパイでクーデターを企てていた!
しかしケインズの計画はある日潰(つい)える。ケインズが何者かに殺されてしまったからだ。
ケインズの野望を人知れず阻(はば)み、ひいては自分の命も救ってくれた王子様。そんな王子様にジェシカお嬢様が恋をするのも無理はない。
「良かったらお城に遊びに来てください♡」
王子様を城に招いたまでは良かったのだが・・・・。
「えーと・・・・私の王子様は?」
「俺だよお嬢様」
「僕ですお嬢様」
「オラだすお嬢様!」
「う〜ん・・・・え〜??」
果たしてジェシカお嬢様は王子様を見つけることが出来るのか!?