ここは、とある廃工場。 縛られて身動きが取れない「拘束された男」が３人と、それを「上から見下ろす男」が１人がいる。 そして「上から見下ろす男」が呟いた。 「お前たち３人の誰かが、「事件」の犯人だということはわかっている。 犯人は、ここでぶち殺してやる。誰が犯人か絞り切れない場合は怪しいやつを全員殺す。 さあ、犯行を自供しろ。」 今ここに、自分の命を懸けた３人の“イノチゴイ”がはじまる。

ある日、４人の冒険者パーティが「ワイバーン討伐」クエストに挑んだ。彼らは危険なワイバーンを討伐し、莫大な報奨金「ジルコイン」を手に入れる寸前までこぎつけたが、その分配をめぐって一歩も譲らず口論となった結果、結論は翌朝に持ち越されることになった。 ところが翌日、その中のひとりが殺害されていた。さらに、死んだ仲間が保管していたはずの「ジルコイン」は丸ごと消え去っている。犯人は誰なのか？そして、消えた「ジルコイン」はどこへ行ったのか？四方を疑心暗鬼に包まれる中、パーティ内に潜む闇が徐々に明らかになってゆく。世界の背景を知らずとも、金と信頼、そして命をめぐる、この謎にあなたは挑むことになるだろう。